ムーアの法則
半導体に集積されるトランジスタの数は2年ごとに倍増する
というものだが、この法則が提唱されたのが1965年。
いま2003年なので
2003 - 1965 = 38
つまり2の19乗、524288倍の性能な訳だ。
真空管やトランジスタの時代からすると驚異的な性能だ。
真空管時代のそれに比べるとゆうに1億倍はくだら無いだろう。
何でこんなことが出来るかっつーと、平たく言えば
トランジスタを印刷できるようになったわけだ。
シリコン素子にトランジスタを印刷する。
これで大量のトランジスタが書けるわけで、これが
いわゆるIC(Integrated circuit:集積回路)である。
印刷の文字のかわりにトランジスタのフォントを小さく
するとより、沢山印刷できるわけだ。
だが、いくらでも小さく印刷できるわけでもない。
紙の印刷を例に取ると、インクは炭素原子とかから
構成されているから、炭素原子より小さい文字は
書けない。
極小文字は金属に書き込むほうが書きやすいだろう。
究極の小文字は理論的には3Å(10のマイナス8乗メートル)以下のサイズに収まってしまう。
しかし、これ以上小さい文字はいくら頑張っても書けない。
これは最小のトランジスタの大きさにもいえることである。
つまり、集積回路には限界があるということだ。
理論的な限界に達するにはあと10年くらいはかかるだろうが、
そうしたらコンピューターはかなり安くなりそうだな。
縦方向に積み上げる、分子コンピューティング、DNAコンピューティング
などいろいろ解決策も模索されている。
あまりにもすさまじいのだが。
これでもオーバーフローする時代が来るんだろうな。
最終的にはアレか、空間そのものを利用する空間コンピューティングとか
いう、ほとんどSFの世界(ていうかSFそのもの)になるんだろう。
空間にアクセスコマンドを打ち込み、詠唱する。
ほとんど魔法と変わらないな。
かつて文明があったならそういうものがあったりして、なんか
唱えたら発動したりしてな。
ヌルポイ…